ENGLISH

PROFILE OF ARTIST

阿部 清子(あべ・きよこ)

1970年東京生まれ 画家
現代人の心模様をモチーフに、主に墨を使用した人物画を描いています。
今展のための新作『時は来た』の女性には、色々大変な今こそ、春の初心と未来への気概を持ちたい、という思いが込められています。
このようにそれぞれの作品にメッセージのある作品を制作する、今大変注目されている作家です。

阿部清子website 水青餡

亀井 三千代 (かめい・みちよ)

1966年東京生まれ 画家
東京医科歯科大学にて解剖学を学び、そこから得た知識と、自身の中に生じた様々な想い、疑問と解釈、思想から生まれた結晶のような作品です。
具体的なモチーフに、自身の創造を重ねて独自の世界を創り出します。
それは、墨、岩絵の具による無数の繊細な線と、大胆な色面によって構成され描き出された、不可思議な心象風景です。

亀井三千代 website

木村 浩之 (きむら・ひろゆき)

1975年東京生まれ 画家
多摩美術大学卒業。とにかく相撲が好きで、力士を描くために週に何度も稽古場に足を運び、各場所中も朝から土俵際に座り、墨や鉛筆でスケッチをしています。
本人も相撲をとり、得意料理はちゃんこ鍋。スポーツとしてではなく、神技、国技としての精神性の高さに魅力を感じているようです。
「相撲は土俵の中で闘い、一日に何百番と取り組みがあるが、一つとして同じ取り組みはない。 土俵という限られた場であるが、その中に無限の闘いがある。一番一番をよく見ると、その中に人生や、感情が見えて面白い。 土俵の中にある無限を画面に表すこと。絵画もまた、画面という限られた場に、無限の想いを表すことだと思う。芸術は有限の中に無限を込めていく事だと思うのです。
私は、力士たちの精神を伴った肉体がもつ輝きを画面に表したい。人々を圧倒する力を持つ、異形の輝きを。」(木村浩之)

木村浩之website

生井 巌(なまい・いわお)

1941年東京生まれ 画家
主に墨を使用し、春夏秋冬、自然にそって身の回りものをひたすら描く。
描くだけでなく、花や実をつみ、観て、遊び、食べる。
素直に、じっくり向き合うと、何か必ず発見がある、そして、ありのままを描くというのがこの画家の考え方。
この作品は、所沢市の薬王寺にある二本の公孫樹。直接墨でかくのは大変難しいにも関らず、
現場に座りこみ、冬から春の3ヶ月かけて、芽吹く頃を描きあげたものです。

日置 路花(ひおき・ろか)

1936年東京生まれ 書家
主に日本や中国の古典、または中世から現代の歌や句などから主題を探し、
力みのない文字の域を超えた書を制作しています。大きな作品からは想像がつかないほど大変小柄な女性です。
「心花自在」は、江戸前期の僧、円空の書いた経の一部(出典は不明)。
花は自然に咲く。心の花は自然よりももっと自由に咲くことができる、作家はこの経を「自由、より自由」と解釈をしているようです。

平澤 重信(ひらさわ・じゅうしん)

1948年 長崎生まれ 画家
自由美術協会会員。普段は油絵を多く描いていますが、この作品は墨で描かれています。
独特の詩的世界をもち、人や動物・乗物といった日常的なモチーフを自由に組み合わせて、
独自のバランスで構成されたその空間は、それぞれのイメージがいきいきと響きあって、どこか懐かしい不思議な物語を紡ぎ出しています。
この作品には蟷螂、蝶、猫、鳥、建物、人、影…?? 何か描いてあるのか、観る側の想像を膨らませる作品です。

野村 清六(のむら・せいろく)

1916年 山梨県生まれ 画家 幼少のころ、冬の凍った富士をみて美意識を感じ、長年に渡り、水墨画の修行をしました。
山里にアトリエを構え、主流に属することを嫌い、広々とした野山、大きな空、ゆったりと流れる河など大きな世界を好み、
自分の好きなものだけを一貫し描き続けました。
若いころより俳句にも興味があり、日本的デフォルメのきいた大胆な画風が特徴です。
1995年 死去 (享年79歳)

vol. 1 2012 SPRING EXHIBITION

春色の墨展


阿部清子、亀井三千代、木村浩之、生井巌、日置路花、平澤重信
PARK HOTEL TOKYO 25F ATRIUM / OPEN 11:30AM〜10:00PM
入場無料 | 期間中無休 (ただし臨時イベントにより会場内入場の時間制限などを設けさせていただく場合もございます。)

墨色は、日本の伝統文化の中で極めて重要な色と言えます。
墨とは、油煙や松の根を燃やして出た煤(すす)を膠(にかわ)で練り固めたものです。それを水と硯ですってできた色が墨色となります。
古くから黒い色を着色する際に最も多く使用され、数千年という年月にも耐える記録材料とてして、歴史を語り伝える際の大きな役割をもっています。
また墨は、インクとしてだけではなく、絵画では水墨画、工芸では漆にも用いられ、
そして書として、文字を芸術にまで高めた、この国には欠かせない材料です。
特に、日本の芸術はこの墨の明暗で色を表現することを好みます。
アトリウムでは『春色の墨』と題して現代作家の展覧会を開催致します。
墨で日本の春を感じて頂ければ幸いです。

【協力】:羽黒洞 (www.hagurodo.jp) | 【総合プロデュース】:creative unit moon(www.moooon.jp)
【映像制作】:antymark (http://antymark.com/)